Maintenance予防メインテナンス

歯科における「予防処置」は以前よりは浸透してきていますが、医療先進国である欧米諸国と比較すると、まだまだ“予防メインテナンス”という概念は低いのが現状かと思います。
当院では開業時より、むし歯にならないための定期検診・メインテナンスを目標に掲げ、患者さまと関わってまいりました。
“患者さまのお口の健康を守り育てる”
当院に所属する歯科衛生士の想いです。

当院ではMTM(メディカルトリートメントモデル)を用いて、皆さまのお口の中を守っていきます。
お口の中の健康は全身の健康にも大きく関わりますので、皆さまのライフスタイルやライフステージに合わせて、適切なメインテナンスを行なっております。
治療だけではなく、定期検診・メインテナンスでのご来院をお待ちしております。

MTMとは?
(メディカルトリートメントモデル)

当院での治療の流れについて、一般的な例でご案内します。
お口の中の状態により、以下の流れとは異なる流れになる場合もございます。

MTMの流れ

  1. 初診

    受付・問診・X線写真撮影・口腔内写真撮影・歯周基本検査
    サリバテスト・TBI・診療体系ご説明

  2. 説明・応急処置影

    X線写真、口腔内写真、歯周検査、位相差顕微鏡でのデータ等からわかる状態についてご説明
    TBI/ホームケア指導・歯石除去・PMTC/フッ素塗布 等

  3. 初期治療

    歯周精密検査・SRP・TBI/ホームケア指導・PMTC/フッ素塗布 等

  4. 再評価

    状態を検査等行い再評価
    再SRP・PMTCとフッ素塗布 等

  5. 保存・補綴修復処置

    治療が必要な部位に対して適切な処置を行います。

  6. SOT(サポーティブオーラルセラピー)

    再評価後メインテナンスに移行する前に、ホームケアとプロフェッショナルケアの意義を患者さまが自己管理できるまでの支援と実践を目的とした期間

  7. メインテナンス

    定期的にご来院いただき、再度のむし歯になってないか等のチェック
    歯周組織検査・各種撮影・再SRP等

日本のメインテナンスの現状

予防歯科という言葉をよく耳ににするようになってきましたが、実際のところはどうなのでしょうか。
歯科先進国では80歳で平均残存歯数は20本を超えていますが、日本では80歳以上の平均残歯数は未だ8〜10本程度となっています。
この差の理由として、メインテナンス受診率の違いが影響しています。
スウェーデンやアメリカを初めとする予防先進国では80〜90%の方が定期的なメインテナンスで歯科医院に通っていることに対し、日本のメインテナンス率はたったの2%程度です。
この数値を見ると残存歯数のデータの違いは当然の結果と言えるのではないかと思います。
急にメインテナンスで歯科医院に通うという意識の前に、まずは通いやすい歯科医院で今のご自身の口の中を調べ、把握することから始めてみてはいかがでしょうか?
当院では開業以来、予防メインテナンスに力を入れており、数々の臨床データから健康の源は口腔内の健康に起因するものであると認識しております。
是非、まずはお気軽に医院まで足を運んでいただければと思います。
一緒に、健康を獲得し維持していきましょう!

歯周病と全身疾患の関係性

歯周病は全身疾患と密接な関係性があることがわかってきています。
歯周病の予防は「心疾患」「血管疾患」「糖尿病」「誤嚥性肺炎」など、様々な病気のリスクを軽減することが可能になります。
日頃からの口腔ケアで全身の健康を保ちましょう。

セルフケアの重要性

ご家庭での歯磨きや洗口などのセルフケアは、メインテナンスや治療と同じくらい重要です。
ただ一生懸命ケアしていても、磨き方や歯磨剤の使い方が正しくなかったり、現状の口の環境に合った歯ブラシの毛の長さや硬さ、歯磨き粉や洗口剤の種類が選択できていないと、期待する効果が見込めないケースが出てきます。
また、口の中の環境変化により途中でケアグッズの種類を切り替えなければならない時もあります。
歯科医院でご自身のお口の環境を診断し、適切なセルフケアグッズを選び正しく使用する事が大切ですし、それを行うことにより良好な状態を保つことが可能となります。